アイバンラーメン: アメリカンスローフードが東京の麺界に登場

アイバンラーメン: アメリカンスローフードが東京の麺界に登場

アメリカ人シェフ、アイバン・オーキン氏が、世田谷にあるカウンターのみの小さなお店で正統派日本のラーメンを提供
Ivan Ramen
"This is an amazing way for me to be as close as I can to Japan," says chef Ivan Orkin.

マンハッタンで 13 年間シェフとして働いている間も、アイバン・オーキン氏はラーメンへの情熱を忘れることができなかった。 映画『タンポポ』を観て以来、日本の国民食とも言えるラーメンに魅了されてしまったのだ。 ロングアイランド出身のオーキン氏は、1980 年代後半に数年間日本に滞在、立派な「ラーメン中毒者」となってアメリカへ帰国。 それゆえ、2003 年に再来日を果たしたオーキン氏にとって、世田谷に自身のラーメン店「アイバンラーメン」をオープンしようと決意したのはごく自然な流れであった。

Ivan RamenThe Roasted Garlic Everything Mazemen, loaded with pork, leeks and rich flavor.高校生のとき寿司レストランで働く経験を持つオーキン氏は、早くから日本食や日本文化に興味を持っていた。 大学では日本語を専攻、シェフとなるためアメリカに帰国するまでは日本で英語を教え、 そしてアメリカの料理学校で修行を積んだ。その後Mesa Grill や Lutèce のような有名レストランで働いたが、オーキン氏は日本を忘れることはできなかったという。

「もう一度挑戦したかったのです。 始めて来日した時は人生の目標が見えず、アメリカに戻ってしまったから。」と、同氏は話す。

その後、妻の仕事のため一家で東京へ引っ越すことが決まり、7 年前に再来日を果たした。

アイバンラーメンをオープン

3 年間料理講師として働いていたオーキン氏は、当初、料理学校を開くことも考えたが直感で自身のレストランをオープンすることを決意。 現在のアメリカ料理には、多くの移民の影響や様々な地元食材が反映されているが、依然として「アメリカ料理と言えば、ホットドッグとハンバーガー」という固定観念が日本には強く残っている。料理に対する大きな意識のズレがあることをオーキンは感じた。 そして、ラーメン作りは大きな挑戦であると共に素晴らしいチャンスであることに気がついた。

「ラーメンは、筋書きのない日本食の 1 つだと言えます。」と、オーキン氏は話す。

一杯の素晴らしいラーメンを作るため、オーキン氏の挑戦が始まった。 何冊もの料理本を読み漁り、無数のラーメンを味わい、四国のラーメン学校で修行を積んだオーキン氏は、2007 年遂にアイバンラーメンをオープンした。

その後は、雑誌や新聞、テレビ番組に引っ張りだこ。 WowWowでは、オーキン氏のドキュメンタリー番組まで放映されている。 多くの客にとって、東京でラーメン店を経営するアメリカ人シェフという珍しさが、オーキン氏の小さな店舗を初めて訪れた理由なのは確かだろう。だが、そんな客が繰り返しオーキン氏のラーメンを食べに戻ってくるのは、やはり美味しいからだ。

Ivan RamenAn Ivan Ramen special: slow-cooked pork and roasted tomatoes over rice.メニュー

オーキン氏のモットーである「slow food fast (スローフードを素早く提供)」は、日本で人気のジャンクフードに対するオーキン氏の職人魂の現れだ。 麺やスープ、チャーシューはすべて自然食材を使っている。こだわりのオリジナルラーメンでは、小麦とライ麦がミックスされた麺や、チキンと魚介エキスがブレンドされたスープ、じっくり時間をかけて作られたジューシーなチャーシューが味わえる。 また、噛み応えのあるしっかりした麺に、スパイシーレッドチリやローストガーリック風味の濃厚スープを絡ませた珍しいまぜ麺もある。 スープには余分な塩分やこってり感はなく、深みのあるほど良い味わいが堪能できる。

「満足していただけるラーメンを作る事が私の目標でした」と、オーキン氏は話す。

現在、アイバンラーメンで唯一不満な点は、常に店頭に並ぶ行列だ。時には 12 人にもなってしまう。 だが、オーキン氏はすでに解決策を打ち出している。 2 店舗目がオープンされる予定だ。

アイバンラーメン: 世田谷区南烏山 3-24-7、電話: 03-6750-5540、 www.ivanramen.com

Melinda Joe です。 ルイジアナ州からやって来ました。もともとは 1 年だけ日本に滞在する予定だったのですが、日本食とお酒にすっかり惚れ込んでしまいました。 ご覧の通り、今も日本に居ます。
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